おそらく学生時代に勉強ができていても仕事ができなくて悩んでいる人、あるいは自分というよりは自分の部下が仕事ができなくて悩んでいるという人は結構いるんじゃないかなと思います。やることやることわからなくて、どんどん仕事に対する自信を失い悩み、また、やることやることわからなくて、自信を失い悩み、、、の負のスパイラルに陥っていませんか?知らないうちに、負のスパイラルに陥っていたなんてこともあると思います。しだいに見るからに元気もなくなり、仲間との集まりや自分の趣味をはじめとした楽しめる場面でも楽しめないなど、負のスパイラルは私生活にも食い込んでいきます。さらに、周りの人たちも心配し始めてしまうでしょう。
この記事『なぜ!?勉強ができても仕事ができない!高学歴ほど陥る勘違いと4つの克服方法』では、そんな負のスパイラルから脱するための克服方法を4つにまとめています。この4つの克服方法を一通り一読してもらって、参考にできることだけ参考にしてみてください。それは、人によって負のスパイラルを克服するスベは違うと思うからです。自分で考えたり、ほかの人の意見を聞いたり、自分から克服方法を探し出す姿勢も大切です。
くだらないプライドは捨てる
学生時代に勉強ができた人の多くは、プライドが高いことと思います。高学歴の人ならば、それはより一層高いものであると思います。たとえば、バカと言われると内心少しイラっとしますよね?しかし、これは、逆から言えば、プライドが高いからこそ、成績優秀であった自分が、自分よりも偏差値の低い大学出身の人であったり、自分より年下の後輩であったり、そういった人に対して「なぜ自分のほうができないのか?」と結果として負けていることが悔しくて悩んでいるのだと思います。過去の自信は、いまのプライド。自信は、やがてプライドに変貌し、足を引っ張ることになるのです。
まず、そのくだらないプライドは捨てるべきです。なぜならば、いままさに悩んでいて、成果に結びついていないからです。過去に、プライドがあって得したことはありますか?自信はプラス要素ですが、プライドはマイナス要素でしかないのです。簡単に言ってしまえば、その高いプライドが邪魔をしてしまって、次のアクションを起こせないのです。ここで重要なものは、プライドではなく、負けず嫌いな気持ち。どんなことでもいい、カッコ悪くてもいい、死ぬ物狂いで目の前のことにアタックしてみてください。
小さいことから自信をもつこと
学生時代に勉強ができた人は、いまこの場で昔を思い出してみてください。おそらく自分の実力に対して自信に満ち溢れていたことと思います。たとえペーパーテストで点数が低い回があっても、その満ち溢れた自信をもとに、粘り強く奮い立っていたことと思います。その確固たる自信が成果を作り出し、その成果が新たな自信を産み出す、負のスパイラルに対比していうならば、まさに正のスパイラルに乗っかっていた状態だったと思います。忘れてしまいがちである、そのスパイラルをしっかりと思い出してください。
まず小さくて簡単なことから取り組み、成果を出して自信をつけること。自信をつけたら、それよりも大きくて少し難しいことにチャレンジして成果を出すこと。それが周りから見てどれだけ小さくても構いません。自分のなかに自信を少しずつ着実につけていくのです。学生時代の勉強も、公式を当てはめるような基本問題から解いて、少し頭を使う標準問題、入試レベルの応用問題へと解いていくと思います。それと全く同じことなのです。大学時代に勉強をサボってしまった、あるいは勉強していたけど仕事の成果に結びつかないなど、悩みはさまざまであると思いますが、目の前の小さなことから着実にこなして自信をつけましょう。スパイラルのことをいうならば、正のスパイラルの最初の小さな渦巻きを作るのです。
仕事には技術的側面があることを知る
学生時代に勉強ができていた人に陥る勘違いは、勉強と仕事を全く同じ視点で捉えてしまうことです。仕事には、勉強とは違って技術的な側面があるのです。言ってみれば、「勉強=知識」「仕事=技術」なのです。たとえば、営業職の人だとその人本人の人柄や気遣いなど、接客業の人だとお客さんのニーズをうまく聞き出しその解決策を提案するなど、エンジニア職だと技術であるプログラミング能力そのものなどです。勉強は、もちろん大切なことです。たとえば、専門用語などを知らずに平易な言葉になってしまっては、周りの人がこの人大丈夫かなと心配するでしょう。ある程度の勉強は必要になってきます。一方で、勉強は仕事をバックアップするためのツールの一つに過ぎないのです。つまり、仕事は勉強のうえにあるものであり、「勉強=インプット」「仕事=アウトプット」ともいえます。勉強ができるから仕事ができるというのは大きな間違いで、両者に必要な能力は全く別物であり、異なる視点でみる必要があるのです。
知識は就職前まで、技術は就職後からを知る
学歴や勉強は企業に入るまでであり、企業に入ってからは実績がモノをいいます。企業に入ってから、知らないことや理解を深めたいことに関する勉強をすることもあるかもしれませんが、ここの線引きはしっかりと意識しておく必要があります。ここの線引きが考えられない場合は、高学歴の人は、一度高学歴という肩書きを頭の中から消してみましょう。そうすれば、高学歴というポイントがなくなります。もしかしたら、もう何もないという人も少なからずいるかもしれません。しかし、このように考えることで身軽になると思います。目の前のこと、あるいは将来を見据えたアクションにつながり、実績をつけるために自ずとやるべきことが見つかると思います。なぜならば、もう高学歴でもなければ、勉強ができるわけでもないですから。
いるモノ | いらないモノ |
自信 | プライド |
負けず嫌いな気持ち | 高学歴 |
勉強 | 仕事 |
知識 | 技術 |
インプットが主 | アウトプットが主 |
学校が主 | 企業が主 |