第2次試験について
第2次試験の構成
中小企業診断士試験第2次試験は、筆記試験と口述試験という異なる2つの試験で構成されています。それぞれの試験は別日に実施され、前者の筆記試験に合格すると、後者の口述試験を受験する資格を得ることができます。
口述試験の調査理由
筆記試験は、全問題が記述式であることから、後日解答速報が公表されたとしても、自分がその試験に実際合格しているかどうかを定量的に判断することはひじょうに難しいです。さらに、その筆記試験の合格発表は例年12月上旬であり、一方の口述試験は12月中旬です。その間は、わずか10日間ほどしかないのです。合否の予測が困難であるにも関わらず、合格発表で自分の合格を確認してからでは、口述試験の試験対策が間に合わないおそれがあります。
そのため、自分は、中小企業診断士試験第2次試験口述試験の調査を早い段階で実施しました。それは、口述試験を見据えて、筆記試験の勉強をしたいと考えたからです。また、これら2つの試験は、中小企業診断士試験の第2次試験という同じ括りにもなっていますからね。この記事では、その調査結果をまとめています。第2次試験の筆記試験、あるいは口述試験を今後受験する予定のある人は、あらかじめ確認しておきましょう。
口述試験の概要
出題内容について
例年の口述試験では、前もって行われた筆記試験において出題された4つの事例のうち2つがピックアップされ、それらに関する質問が合計で4つほどされます。そのため、口述試験当日には、筆記試験で導き出した自分の解答をしっかりと把握しておく必要があります。このことは、やはり筆記試験が行われる前に知っておきたい事実ですね。
時間と体制について
中小企業診断協会の公式のアナウンスによると、口述試験の試験時間は10分間なので、一質問あたり2分〜3分程度の時間で答えることになります。また、この口述試験は、試験官3人対自分1人の個人面接になります。試験当日のシミュレーションをするためにも、あらかじめ知っておいたほうが良いでしょう。
合格基準と合格率について
口述試験の合格基準は、これまでの試験と同様に総得点の60%以上となっています。しかし、蓋を開けてみると、口述試験の合格率は99%以上であり、経営コンサルタントとしての必要最低限のコミュニケーション能力を診る試験ともウワサされています。しかしながら、裏を返せば、口述試験で受験者の1%の人が落ちてしまう可能性もあるということになります。しっかりと準備したうえで、口述試験に臨みたいところですね。