原油ETFとその注目銘柄
今週の株式空模様注目銘柄は、先週に引き続きETF (上場投資信託) から知っておきたい注目銘柄をピックアップしています。そのため、この記事を通して、ETFについて知る機会、あるいは学ぶ機会にしてもらえればと思います。特に個別銘柄に注力している投資家ならば、ETFについて知らないことも少なくはないのかなとも思います。なお、今月7月いっぱいは、このETFについて特集しています。これまで特集してきたETFについての情報は、以下の記事からご確認ください。
さて、今週の株式空模様注目銘柄は、原油ETFを取り上げています。もちろんその名の通りETFということなので、これから紹介する銘柄はすべて、各々の原油先物価格に連動して値動きをする銘柄です。以下の表が、原油ETFの取引をするうえで紹介したい銘柄を一覧にしたものです。
証券コード | 銘柄 |
1671 | WTI原油価格連動型上場投信 (WTI原油) |
1699 | NEXT FUNDS NOMURA 原油インデックス連動上場投信 (野村原油) |
2038 | NEXT NOTES 日経・TOCOM 原油 ダブル・ブル ETN (原油ブル) |
2039 | NEXT NOTES 日経・TOCOM 原油 ベア ETN (原油ベア) |
これらの銘柄選出基準は、売買出来高のみです。ETFは、株価指数や先物価格に連動して値動きするものであるため、やはり売買出来高を中心に見ておきたいです。なお、個々の銘柄が連動する原油先物の種類が異なることには注意が必要です。具体的には、その種類とは、WTI (ウェスト・テキサス・インターミディエイト) 原油とドバイ原油が有名どころです。これらのように、原油のブランドによって、若干値動きが異なります。しかし、中長期的にみると、だいたい同じような値動きではあります。ETFは、投資信託ということもあり、WTI100%のものもありますが、たとえば、WTI50% / ドバイ50%などのように構成比が異なる場合ももちろんあります。
WTI:
原油価格の世界的指標のひとつ。アメリカテキサス州で産出される硫黄分が少なく、暖房用油、ジェット燃料、ガソリンといった需要の高い油を多く取り出せる高品質な原油(軽量スイート原油)のことを指す。その先物がニューヨークマーカンタイル取引所で取引されており、世界的な原油価格の指標になっている。原油価格の指標にとどまらず、世界経済の動きを占う重要な経済指標の1つでもある。しかし、アメリカの埋蔵量は世界の2%とも言われ、その代表銘柄としてのWTIも、その産出量とはかけ離れた売買がされている、という意見もある。(引用元:コトバンク | WTI)
ドバイ原油:
アラブ首長国連邦のドバイ首長国で生産される原油。生産量1日当たり約 35万バーレルで,中質油だが,やや重い。ドバイはかねてより政府公式販売価格を設定しておらず,すべてスポット価格で販売してきたことから,スポット契約の増加に伴い,原油市況の先行指標的存在となった。(引用元:コトバンク | ドバイ原油)
WTI原油
【株価チャート(月足) | 2006/08/01 – 2016/07/01】
野村原油
【株価チャート(月足) | 2006/08/01 – 2016/07/01】
原油ブル
【株価チャート(月足) | 2006/08/01 – 2016/07/01】
原油ベア
【株価チャート(月足) | 2006/08/01 – 2016/07/01】
原油安の複雑な事情
原油安の原因と理由
昨年2015年から始まった『逆オイルショック』から、原油先物価格は大きく値を崩し、WTIにおいては、直近の全盛期に比べて今や3分の1になっています。この原油安が起きた原因と理由については、以下の記事に、WTIに連動するETFを用いて時系列的にまとめていますので、これまでの原油安となった経緯を知りたい場合には、ぜひ併せてご覧ください。
原油安、今は買い時!?
原油先物価格が今後どのように値動きするかは、予想が難しいですよね。昨年2015年夏頃の原油先物価格の大暴落時には、一部の証券会社や投資信託は今がチャンスとばかりに原油ETFを売っていた経緯もありましたし、一部の証券アナリストも2015年末にかけて徐々に回復するだろうと当時は予想していましたよ。
この原油先物価格がここまで値崩れしたことそれ自体が、もはや不測の事態であり、今後の予想はひじょうに難しいことです。現状の材料だけで考えると、本当に上がるのかとも思える状態でもあり、そのような状況から原油先物価格は再びボックス相場になっています。
この原油先物価格において重要なことは、年に2回開催されている石油輸出国機構(OPEC)総会の存在です。この会議を通して、原油供給量の調整に関する各国の合意がされるため、原油ETFを購入する場合には、この会議の動向をチェックすることは必須なことでしょう。また、このOPECはもちろん、OPEC非参加国であるアメリカやロシアの動向にも注意を向けておく必要もあります。
その他の注目銘柄
現在注目されている、『任天堂[7974]』と『LINE[3938]』の株価にもついても継続して監視しておきたいところですね。前者の『任天堂[7974]』は『ポケモンGO』の世界配信開始、後者の『LINE[3938]』は東証1部新規上場で注目を集めています。株価が今後上がるか下がるかに関わらず、個人的には勉強のために監視しておきたい銘柄ですね。なお、これらの銘柄についてのレポートは、以下の記事にまとめていますので、併せてご覧ください。
参考
以下には、この記事に関連する原油について取り上げた記事を貼付しています。記事を一読することで、当時の様子を感じ取ることもできると思いますので、もし興味のあれば、併せてご覧ください。
株式空模様注目銘柄とは
著者の独断と偏見で注目銘柄をピックアップするコーナーです。いつもブログは堅苦しく書いていることが多いので、このコーナーでは、結構ゆるーく書いています。銘柄を知る機会にぜひ利用してもらえればと思います。なお、この株式空模様注目銘柄は、毎週不定期に配信していますが、ご興味のある人はぜひ購読してもらえると嬉しいです。バックナンバーは以下をご覧ください。⇒ 株式空模様注目銘柄 | ネットニュースJP.com
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