LINEがついに上場
主に新興市場で取引することの多い投資家ならば、上場までの経緯についてよく知っているかもしれないですが、『LINE[3938]』はこれまで毎年のように上場をすると言い続けてきましたが、ついに本当に上場することになりましたね。『LINE[3938]』は、先週末の2016年7月15日に東証1部に上場しました。主幹事は野村証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、ゴールドマン・サックス証券、JPモルガン証券が担当しています。そして、『LINE[3938]』の株価初値は4,345円、時価総額は912,415(百万)円に決定しました。
時価総額としては、やはり全く手が届かないですが、個人的には、2015年11月4日の日本郵政グループ3社同時上場と同じくらいのインパクトがあると思っています。少なくともIPOとしては、今のところ今年最大の案件ではないでしょうか?この『LINE[3938]』のように、今現在波に乗っている企業の上場は、投資家としてもとても嬉しいことですよね。やはり何よりも証券市場を賑わせてくれますからね。市場にとっては、流動性も重要な指標の一つなわけですよ。なお、日本郵政グループ3社の同時上場に関するニュースは、以下の記事にまとめています。
LINEとLINE関連銘柄
この『LINE[3938]』の上場について、「まだかまだか、まだなのか」と期待を寄せていた投資家も結構多かったのではないでしょうか?新興市場では、この『LINE[3938]』が上場する準備として、LINE関連銘柄に対して積極的に投資をする人も少なくはなかったのではないかなとも思います。特に、『アドウェイズ[2489]』や『ネットイヤー[3622]』、『メディア工房[3815]』の3銘柄は、多くのLINE関連銘柄のなかでも筆頭銘柄とも言われており、これまで大きな注目を集めてきました。『アドウェイズ[2489]』『ネットイヤー[3622]』『メディア工房[3815]』の3銘柄、その他のLINE関連銘柄については、以下の一覧表を参照してください。『LINE[3938]』に対して資本関係があったり、『LINE[3938]』の関連事業に対して、何かしら携わっている銘柄を一覧として見やすくまとめています。
証券コード | 銘柄 |
2489 | アドウェイズ |
3622 | ネットイヤー |
3815 | メディア工房 |
4824 | メディアシーク |
3678 | メディアドゥ |
3662 | エイチーム |
3661 | エムアップ |
4644 | イマジニア |
6094 | フリークアウト |
3775 | C-ガイアクス |
3770 | ザッパラス |
LINEとは
LINEの概要とその普及
メールに代わる連絡手段
LINEは、この記事を読んでいる多くの人も利用したことのあると思われる、コミュニケーションアプリの一つです。これまで、日常のやり取りに関しては携帯やPCのメールなどを利用して連絡を取っていたことが多かったのですが、それに代わる連絡手段として、LINEは広く普及してきました。今となっては、日本国内だけでも約6800万ダウンロードを記録しており、日本国内の2人に1人がこのLINEを使っている計算になります(2016年4月時点)。
LINEの魅力とは!?
LINEとしての大きな魅力は、これまでのメールとは大きく異なり、一連のやり取りをスマホの画面を上下にスクロールするだけで簡単に見ることができることです。これまでのメールですと、自分が送ったメールの内容を思い出すために、そのメールを送信済みメールボックスからわざわざ開くこともありましたよね。LINEでは、このような手戻りもなく、一続きのスマホ画面をスクロールするだけで見れることが大きな魅力なわけです。
また、LINEスタンプを送信できたり、インターネットを介して無料通話できたりすることもひじょうに便利です。また、一対一のチャットだけではなく、複数人同時参加のグループチャットができたり、専用のスケジューラーで複数人の予定を合わせることができたりします。また、LINEの既読システムも、ある意味では大きな話題を呼んでいますよね。
LINEの海外事情
海外では、WhatsAppやカカオトークなど、似たようなコミュニケーションアプリが複数存在しており、世界の地域によって、それぞれのアプリがあたかも文化のように浸透しているともいえます。WhatsAppは主に欧米、カカオトークは主に韓国をはじめとしたアジア圏でシェアを獲得しているアプリです。LINEは、日本をはじめとしたアジア圏で強いアプリです。LINEは、日本国内では広く普及したコミュニケーションアプリですが、そのアプリの性質上海外戦略はひじょうに難しい領域でもあり、今後のLINEの経営戦略はひじょうに気になることです。