イナゴ投資法とは
記事タイトルの通り、超ハイリスク・ハイリターンな投資方法として、新興市場を主なターゲットとした『イナゴ投資法』があります。
証券市場としてはもちろん推奨されることがなく、著者自身も全くおすすめしない投資方法ではありますが、短期間で最も成果を出すことのできる投資方法として知られています。しかし、逆に短期間で最も大きな損失を被る可能性も高い投資方法です。その超ハイリスク・ハイリターンな特徴から、『イナゴ投資法』はもはやギャンブルともいえます。ひじょうに危険なので、「こんな投資方法もあるのだな。」と思うに留めておいてもらえればと思います。
2種類のイナゴ投資法 (※ 著者分類)
日々の証券情報の一つに、値上がり率ランキングというものが存在します。これは、その名の通りその日一日の銘柄の値上がり率を順位付けしたものです。この値上がり率ランキングを日々の株式の売買に利用したものが、『イナゴ投資法』です。特に、そのなかでもボラティリティーのひじょうに大きい新興市場の銘柄を主なターゲットとします。
この記事では、著者が独自の観点で分類した2種類の『イナゴ投資法』を紹介しています。その2種類とは、『イナゴ投資法:ストップ高からのGUを狙う投資法』と『逆イナゴ投資法:ストップ高狙いをカモにする投資法』です。このネーミングは、著者が勝手につけたネーミングなので全く覚える必要はありません。これらの両『イナゴ投資法』について、順を追って説明していきます。
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イナゴ投資法:ストップ高からのGUを狙う投資法
値上がり率ランキング上位に位置する銘柄は、何かしらの好材料が出てその株価が値上がりしています。その株価暴騰の勢いは、翌営業日もしくは翌々営業日にまで衰えることのない銘柄も存在します。ここに挙げている『イナゴ投資法』とは、ストップ高に張り付く前にその銘柄を購入し、翌営業日の寄り付き、もしくは寄り付いた後に売却するというものです。これにより、この2営業日間においてギャップアップ(GU)した分たけの値幅を獲得することができます。株価暴騰の勢いが強い銘柄であれば、連続ストップ高となる可能性もあり、短期間でひじょうに大きな成果を出すことのできる投資方法です。すなわち、後に形成されるであろうイナゴタワーの底値を陣取るともいえる投資方法です。
逆イナゴ投資法:ストップ高狙いをカモにする投資法
前述のとおり、値上がり率ランキング上位の銘柄は何かしらの好材料により、株価が暴騰しています。しかし、その株価上昇にあまり力強さのない銘柄も存在します。特に、ストップ高付近で停滞し、後場にかけて株価が暴落することもあり得ます。そのときは、特に売りが売りを呼びやすい状況となります。過去には、ストップ高からストップ安になる銘柄も存在するほど。ここで取り上げる『イナゴ投資法』は、その株価が上昇し切れずに、来たるであろう後場の株価暴落の値幅を獲得するというものです。基本的には、空売り、もしくはHYPER空売りをすることになります。すなわち、形成されたイナゴタワーの天井からそのタワーを崩すような投資方法であり、著者は『イナゴ投資法』のなかでも、これを『逆イナゴ投資法』と呼んでいます。
イナゴ投資法は、ギャンブル
前述の2種類の『イナゴ投資法』は、もはやギャンブルであることに気が付いたでしょうか?多くの投資家が経験すると思いますが、明らかな好材料の場合でも、その好材料がすぐさま株価に反映されるわけでは必ずしもありません。また、ちょっとした好材料でも、そもそも浮動株が少ない銘柄などは、ストップ高張り付きになる可能性もあります。そのため、前述の『イナゴ投資法』のどちらを選択するにしても、結果どちらに転ぶかは全くわからないのです。
なお、前者の『イナゴ投資法:ストップ高からのGUを狙う投資法』の場合には、ストップ高手前もしくはストップ高貼り付きの状態から株価が暴落する可能性もあります。後者の『逆イナゴ投資法:ストップ高狙いをカモにする投資法』の場合には、ストップ高貼り付きの状態となり強制的に買い戻しのできない状況に陥いる可能性もあります。しかも、この場合には翌営業日以降に連続ストップ高となった場合には、かなり悲惨な結果が待っています。どちらにしてもひじょうに大きなリスクが存在していることは言うまでもありません。