王者ジグソーの陥落。
ジグソーショックの影響
2016年5月18日、『ジグソー[3914]』決算発表翌営業日に起きたジグソーショックから3営業日となった本日ですが、東証マザーズや東証ジャスダックをはじめとした新興市場の銘柄の株価は、引き続き大暴落を起こしています。特に、国策の事業を抱える有力銘柄や旬なテーマに関連する人気銘柄が大きく売られています。このようなテーマとなっている関連銘柄をポートフォリオに多く組んでいる人は、かなりの含み損になっているのではないかと思います。あるいは、リスクオフで枚数を少しずつ減らしている人も少なくはないかもしれませんね。日経平均株価指数が徐々に落ち着きを取り戻している今、まさか新興市場だけが不安定な状況になるとはと思っている投資家も多いことと思います。自分もまさか『ジグソー[3914]』の株価暴落がここまで新興市場に影響を及ぼすことは予想外の出来事でした。もはや『ジグソー[3914]』は新興市場の象徴・王者だったのかもしれないですね。
本日のジグソー
さて、もはや指数一覧の欄に『ジグソー[3914]』の株価も加えたほうが良いのではと思う今日この頃ですが、本日の『ジグソー[3914]』の相場ですが、前日比-2,670円(-21.90%)となる株価9,990円となりました。ついにここまで株価が暴落してきましたね。相変わらず株価は大暴落しているわけですが、本日の取引で最も注目したいことは、『ジグソー[3914]』の株価が下げ止まりしてきており、所々反発を見せることが多くなってきたことです。特に、『ジグソー[3914]』は本日一時ストップ安となる株価9,660円をつけていましたが、ストップ安で大きく反発を見せました。ジグソーショック前の株価19,000円付近から、すでに50%近く大暴落しており、当分は下げ基調に変わりはないかもしれませんが、近いうちに大反発することも考えられるのではないでしょうか?株価の値動きが大きいことからも反発も大きくなることが考えられますね。ちなみに、PTS夜間取引では、21時00分現在-130円(-1.30%)となる株価9,860円をつけています。
ジグソー以外の新興市場銘柄
ジグソーの株価と連動!?
株価チャートを良く見ているならば、気付いている人もいるかもしれないですが、ジグソーショックの日から、『ジグソー[3914]』の株価の値動きと連動するように値動きする新興市場の人気銘柄が少なくはありません。本日の相場ですと、一例ではありますが、『そーせいグループ[4565]』、『アイサンテクノロジー[4667]』、『サイバネットシステム[4312]』などの株価チャートが『ジグソー[3914]』のそれと類似しています。というか、ほぼ一緒です。他にも、株価チャートが類似する銘柄が多数存在しています。特に、ジグソーショック当日や翌営業日はそのような値動きの銘柄が多かったですね。そんななか、必要以上に買われていた、『ロゼッタ[6182]』や『モルフォ[3653]』、『フューチャーベンチャーキャピタル(FVC)[8462]』、『テラスカイ[3915]』はストップ安に。『ブランジスタ[6176]』も当然のようにストップ安に。ここで注目したいことは、本日の値動きで、『ジグソー[3914]』と連動しなくなった銘柄の存在。後場引けにかけて、『ジグソー[3914]』の株価は落ち込んでいますが、これまで連動してきたのにも関わらず逆に上がっている銘柄が存在します。ここではあえて伏せておきますが、株価の暴落を受けて割安と判断された銘柄は、これを機に拾われ始めているようですね。あるいは、この暴落をチャンスと捉えた何者かが集めているのかもしれません。国策関連銘柄にも関わらず、プラスで引けた銘柄やプラスマイナスゼロとなっている銘柄も少なからず出始めました。元の水準に戻るまで時間がかかると思われますが、この株価大暴落をチャンスと思って、個々の銘柄を選定し直す機会かもしれません。ただ、無理はしないように注意が必要です、取引をしないことも投資方法の一つです。飛びつき買いや狼狽売りをする前に、一度冷静になったほうが良いです。
これを機に拾いたい国策銘柄
実は、自分はこの大暴落を機に購入する銘柄を選定しているところです。『ジグソー[3914]』が期待ハズレな決算発表によって売られたことを考えると、国策や旬なテーマに基づいた銘柄のうち、業績の良い銘柄から少しずつ買い戻しされるのではないかと考えています。この状況だと、PERやPBRが高いものは、少し手を出すことが怖いですね。いまでも大きく売られていますので。とりあえずは、本日株価暴落に反発を見せた銘柄の調査・切り分けやそれらの決算書の一読などをしていこうかなと考えています。『ジグソー[3914]』は決算は悪かったものの、今後期待の銘柄であることには変わりはないと思うので、早く調子を戻してほしいものですね。ジグソーショックに関する前回の記事は以下の記事『マザーズ三強ジグソー、ブランジスタ、そーせいの株価大暴落、新興市場全体に波紋広がる』も併せてご覧ください。