デジタル教科書関連銘柄についに動きが!
2016年5月6日、ゴールデンウィーク真っ只中の取引となった日経平均株価指数は、前日比-40.66円(-0.25%)の16106.72円で大引けを迎えました。円高の影響がひじょうに心配されましたが、前日に比べても大きく暴落することはありませんでしたね。やはり今後も日経平均株価指数には注視しておく必要がありそうです。そんななか、デジタル教科書関連銘柄が大きな値動きを見せてくれました。デジタル教科書関連銘柄のツートップともいわれている『チエル[3933]』と『スターティア[3393]』の株価が大きく暴騰しました。先日、文部科学省の専門家会議で、2020年度を目処に全国の小学校・中学校・高校でデジタル教科書を導入する案を検討しているということが報じられています。なお、その市場規模は2020年度には約2400億円もの規模になるともいわれています。デジタル教科書関連については、以下の記事も併せてご覧ください。
チエル、堅調な株価の暴騰!
(出典:http://www.nikkei.com/markets/chart/)
『チエル[3933]』は、前日比+700円(+22.01%)となる株価3880円まで買われ、3営業日連続のストップ高となりました。相場においては、前場の寄りの時点で大きく窓を空けたうえに、前場ザラ場が始まった途端、ストップ高まで一気に買われました。ストップ高で張り付いたまま大引けを迎え、衰えることのない人気ぶりを見せつけるかのような値動きとなりました。いったいどこまで暴騰するのかはわからないですが、『チエル[3933]』の時価総額は2016年5月6日現在で7143(百万)円であり、数年後の市場規模を考慮するとまだまだ安く感じますね。まだまだ上昇の余地はあると思いますが、株価4000円から5000円あたりで一度調整が入りそうな気もします。深追いはし過ぎず、少しずつ枚数を減らしていくほうが良いかもしれませんね。
残念ながら、四季報においては投資情報は提供していないとのこと。そのため、四季報の引用をすることができませんでした。(会社四季報ONLINE)
スターティア、ついに始動か!?
(出典:http://www.nikkei.com/markets/chart/)
一方、前述の『チエル[3933]』に次いで、デジタル教科書関連銘柄として人気の銘柄である、『スターティア[3393]』の株価が動き出しました。前日比+67円(+13.14%)となる、株価577円まで大きく買われました。『スターティア[3393]』は、大引けの時点で、75日移動平均線を大きく上回り、株価上昇に向けてついに動き出すかといったような値動きを見せました。実際のザラ場では、所々万株単位の大きな買いも入っていることが確認されたこともあり、個人的には、絶賛大暴騰中の『チエル[3933]』よりも、まだまだ初動な『スターティア[3393]』に注目したいところです。『スターティア[3393]』は、決算が5月13日と近いこともあり、その期待で買われている、あるいは株価がすでに悪決算の織込み済みであるとするとその後の値動きへの期待で買われている可能性も高いですね。また、『スターティア[3393]』は、デジタル教科書関連銘柄としてだけではなく、AR/VR関連銘柄としても知られています。なお、『スターティア[3393]』の時価総額は、2016年5月6日現在において5909(百万)円と、『チエル[3933]』以上にひじょうに安いことも大きなポイント。
中小・中堅企業向けに複合機やサーバーを提供。電子書籍作成ソフト事業拡大中。上海でも事業展開(引用元:会社四季報ONLINE:http://shikiho.jp/tk/stock/info/3393)
まとめ
証券コード | 銘柄 | 時価総額(百万円) | 株価(円) |
3933 | チエル | 7143 | 3880 |
3393 | スターティア | 5909 | 577 |
証券コード | 銘柄 |
4813 | ACCESS |
3021 | PCNET |
3393 | スターティア |
2330 | フォーサイド |
3641 | パピレス |
3658 | イーブック |
4348 | インフォコム |
4819 | Dガレージ |
9479 | インプレス |
9468 | カドカワ |
8057 | 内田洋行 |
7984 | コクヨ |
2326 | デジタルアーツ |
6629 | テクノホライゾン |
9783 | ベネッセホールディングス |
2345 | システムテクノロジーアイ |
3681 | ブイキューブ |
3933 | チエル |
追記
日経一面に取り上げられる
2016年5月8日、デジタル教科書について日経一面に大きく取り上げられていましたね。しかも、すごいのは国をあげて費用の5割も補助とのこと。『チエル[3933]』や『スターティア[3393]』の株価暴騰に拍車をかけそうですね。株価がどこまで上がるのかは全く想像ができないのですが、『チエル[3933]』はHYPER空売りが受付不可になるまで空売りされていることや、『スターティア[3393]』も少し上ヒゲをつけた格好となっていることから空売りが入っていることが予想されます。これらの買い戻しの観点からも、株価暴騰に拍車がかかりそう。。さらに、『チエル[3933]』『スターティア[3393]』両銘柄とも、PTS夜間取引の時点で結構上げてますね。『チエル[3933]』は+170円(+4.38%)の株価4050円、『スターティア[3393]』は+16円(+2.77%)の株価593円になっています。個人的には押し目があればどんどん買いたいところです。にしても、デジタル教科書てすごくワクワクしますね、近未来な世界というかなんというか、自分の時代もそれがあったらなと思ってしまいます。(追記:2016年5月8日)
全小中高に無線LAN 電子教科書に対応、20年までに国、費用5割補助 | 日本経済新聞電子版 / 2016年5月8日:
http://mw.nikkei.com/sp/#!/article/DGXLASFS28H8T_X00C16A5MM8000/
デジタル教科書 動画や音声で理解しやすく | 日本経済新聞電子版 / 2016年5月8日:
http://mw.nikkei.com/sp/#!/article/DGXLZO02031730X00C16A5NN1000/
株価暴騰が継続しました
2016年5月9日、日経一面掲載翌日の取引初日が終わりましたね。『チエル[3933]』『スターティア[3393]』ともに、ストップ高気配のまま大引けを迎えました。『チエル[3933]』は、前場の段階でストップ高の株価4580円で特買20万株ほどで売りが6万株ほどありましたが、最終的には成買い出来ずの100万1600株が残ったまま大引けを迎えました。『スターティア[3393]』は、前場の段階でストップ高の株価677円で特買50万株ほどで売りが25万株ほどありましたが、最終的には成買い出来ずの406万3700株が残ったまま大引けを迎えました。一番の驚きは本日の出来高であり、『チエル[3933]』の出来高は7400、『スターティア[3393]』の出来高は14万8500と、ひじょうに少なすぎること。少なくとも大引けまでに多くの売り注文がキャンセルされたようですね。また、自分の見たかんじですが、大引け直前に比例配分を狙ったかのように、『チエル[3933]』は50万株ほど、『スターティア[3393]』は200万株ほど一気に買い注文が殺到することに。株価が落ち着くのは、まだ先のことに感じるような取引でした。なお、本日のPTS夜間取引では、20:45現在において『チエル[3933]』が、+340円(+7.42%)の株価4920円であり、『スターティア[3393]』が+100円(+14.77%)の株価777円でストップ高張り付きの状態になっていますね。PTSを見るとまだまだ勢いは衰えていない様子が感じられます。もちろん、ほかの『イ―ブック[3658]』や『アイスタディ[2345]』なども、デジタル教科書関連銘柄として物色された模様。(追記:2016年5月9日)
株価暴騰が継続しました(2)
2016年5月10日、日経一面掲載後の取引2日目が終わりましたね。『チエル[3933]』『スターティア[3393]』ともに、結果的にストップ高となりました。『チエル[3933]』は、本日のザラ場において、何度かストップ高5280円の張り付きが剥がれ、いよいよ相場が崩れすのでは?とも思いましたが、最終的に持ち直しストップ高5280円で大引けを迎えました。『スターティア[3393]』は、前場で利益確定売りが相次ぎましたが、その後すぐにストップ高777円に張り付き、大引けまで張り付いたままとなりました。『チエル[3933]』の出来高は200万8800、『スターティア[3393]』の出来高は122万1000と、前日に比べると激増しましたね。良くとらえれば、株主の入れ替わりを意味しますが、悪くとらえれば、そろそろ売りたい株主が多くなってきたということですかね。明日以降の相場がどのようになるのかひじょうに気になります。なお、この記事に対する追記は本日で終了にします。このほかにも、多くの『株式・投信』の記事を提供していますので、ご興味のある方はぜひ。(追記:2016年5月10日)