熊本地震と南海トラフ地震
悪夢の熊本地震
2016年4月14日21時26分(日本時間)、熊本をはじめとして九州地方で、マグニチュード6.5を超える、最大震度7の大きな地震が起きました。その大きな震度から10日が経つ今でも、震度6/震度5を超える地震や余震はまだ続いており、震度1以上の余震は累計800回を超えるといわれています。
なお、この熊本地震を受けて、熊本県は、熊本地震に対する義援金を2016年6月30日まで募集しています。募金に関しては、以下のリンクをご覧ください。
熊本県 公式サイト:
https://www.pref.kumamoto.jp/kiji_15416.html
南海トラフ地震の可能性
万が一九州地方の日向灘を震源とした地震が起こると、数年以内に南海トラフ地震を誘発する可能性があるとして、九州地方から関東地方までがその地震に脅かされるともいわれています。その一方で、南海トラフ地震への誘発はないとする専門家もおり、意見がわかれています。しかし、今後いつか南海トラフ地震が起きるということは、同じ見解のようです。
南海トラフ地震は100年から150年の周期で起きるといわれており、もうすでに半分が過ぎているともいわれています。というのも、前回の南海トラフ地震は、1944年と1946年に2回に分けて起こった昭和地震だったからです。以下の表は、過去の南海トラフ地震を示しています。
発生の年号 | 地震の名称 |
684年 | 白鳳地震 |
887年 | 仁和地震 |
1096年/1099年 | 永長・康和地震 |
1361年 | 正平(康安)地震 |
1498年 | 明応地震 |
1605年 | 慶長地震 |
1707年 | 宝永地震 |
1854年 | 安政地震 |
1944年/1946年 | 昭和地震 |
身近にできる備え
上記の熊本地震のように、比較的地震発生確率の低い九州地方にも大地震が起こりました。九州地方に住んでいる人も、テレビの報道を見る限り、「九州地方で地震が起きると思わなかった」「防災対策は全くしていなかった」という意見が多かったです。
今後将来的にいつか起きるといわれている南海トラフ地震に対してはもちろんではありますが、もはや全国規模で災害に対する備えをしておくべきであると思います。では、具体的には、災害に対してどのような備えをしておくべきなのでしょうか。この記事『防災グッズセット/非常持ち出し袋のおすすめとは?災害に備えるもの』では、今後の災害に備えて絶対にしておきたい3つのことを以下にまとめています。それぞれの項目について順に見ていきましょう。
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防災グッズセット/非常持ち出し袋の常備
防災グッズセット/非常持ち出し袋とは、その名の通り災害時に持ち運びたいグッズを一つにまとめたセットのことです。非常食や飲料水はもちろん、災害時にあると便利なものがまとめてあります。一人一つ、少なくとも一家に一つは確保しておきたいところです。
ただ、防災グッズセット/非常持ち出し袋は安いものではないので、南海トラフ地震に備えて、少しずつ準備するのも一つの手です。非常食や飲料水などは賞味期限が近づいたら、スーパーなどで売っている非常食などと取り替えておけば、防災グッズセット/非常持ち出し袋としてずっと使えます。
では、防災グッズセット/非常持ち出し袋には、どのようなものがあるのでしょうか。実際の災害時のことを頭のなかでイメージして、防災グッズセットの中身や重さなどを考慮して選ぶべきです。
また、防災グッズセット/非常持ち出し袋に入れておきたいものを紹介します。必ず入れておきたいのは警笛です。実際に災害が起きたとき、どこかに閉じ込められてしまったり、どこかに足が挟まって動けなくなってしまったりするかもしれません。そんなとき、自分の声だけで助けを求めるのは、体力的かつ精神的に厳しいです。そこで、この警笛がおすすめです。やはり、少ない力で自分の声以上に広く周りに音が聞こえるため、万が一のときにきっと役に立ちます。
家具の転倒防止/部屋の整理整頓
大きな地震が起きると、タンスなどの家具が倒れてしまったり、食器棚に入っているお皿やコップが落ちてきたり、ひじょうに危険です。そのため、家具は転倒することのないようにしっかりと固定しておく必要があります。また、家具のなかに収納されているものは、揺れで落ちないように工夫をしておくほうが良いです。特に、食器棚のお皿やコップは落ちて割れて、その破片を踏んでしまうと危険なので、扉付きの食器棚にするなど、対策をしておくことをおすすめします。
なお、家具の転倒防止としては、以下のようなものがあります。家具と床の隙間に挟むことで揺れを吸収するものや、天井と家具を押して家具の転倒を防ぐものがあります。
また、身の周りのものを整理しておくと良いでしょう。たとえば、避難時に持っていきたい思い出の写真などもあることでしょう。避難指示が出たときに絶対に持っていきたいものは、常にまとめておきましょう。また、入らないものをあらかじめ捨てておくことで、その入らないものを捨てる過程で、物の置き場所を把握することができるので、災害時や避難時に焦ることはなくなります。
家族との安否確認方法/集合場所の意識合わせ
災害が起きたときに、家族全員が同じ場所にいるとは限りません。また、災害時の行動基準や集合場所などは、携帯で電話をすることもメールをすることもできない想定で考えておいたほうが良いです。実際に、東日本大震災が起きたときは、携帯で電話をすることもメールをすることもできませんでした。さらに、地震の震源が海底の場合には、大きな津波が発生することも考えられます。たとえば、土地の高い場所に避難するなど、あらゆることを想定して綿密に計画しておくべきです。できる限り考え得る状況に対して、対応策をまとめておくと焦らずに行動できます。
まとめ
この記事では、以下のことについて確認していきました。これを機会に家族と話し合ってみて、準備すべきものは早めに準備し、連絡手段や集合場所などを綿密にあらかじめ決めておきましょう。
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