資格とは
皆さんは、『資格』の取得にどのような印象をお持ちですか?その意見はさまざまで、『資格』を取得する人のなかには、自分のキャリアアップ(昇格)を目指したり、転職の準備としてであったり、さまざまな目的があると思います。できる限り多くの『資格』を取得する、いわゆる『資格』マニアの人もいるようですね。
では、『資格』の取得にはどのような意義があるのでしょうか。『資格』とは、「あることを行うために必要とされる条件」(コトバンク | 資格)ということのようです。この記事『資格試験合格の意義とビジネスマンおすすめの資格』では、『資格』取得の意義と、ビジネスマンがおさえておきたい『資格』をピックアップしています。
資格試験合格の意義とは
『資格』は、やはりその人がどんな知識をもっているのかを客観的に判断することができる点で優れています。あるいは、話しているお互いが共通の『資格』をもっていると、どこまで知っていて、どこから知らないのかを判断することが可能です。
私は「公認会計士」になるための知識をもっていますし、「公認会計士」の試験を受ければ受かります。だとか、「日商簿記検定1級」までの簿記能力があります、ただ忙しくて検定試験を受けられていないです。だとか言われても、本当にその知識をもっているのかどうかを証明できないし、そもそもその知識があれば簡単に資格を取れるはずなのに何故とらないの?ということになります。『資格』は、その人のリテラシー(知識)を測ることのできるツールの一つなのです。
『資格』は、もちろん直接的に実務能力の向上にはつながりにくく、実務能力の向上が一番大切なことではありますが、その分野に関するリテラシーを証明したり、そのリテラシーで実務能力を下支えしたりすることができます。また、『資格』は公的な機関が何年、何十年もかけて洗練させてきたものであることからも、『資格』試験合格の過程で、多くの知識を効果的にかつ効率的に学ぶことができることが期待できます。「ファイナンシャルプランナー(FP技能士)」など、自分の人生に役に立つ『資格』もあるので、仕事以外の領域の学習をすることもひじょうに有意義なことです。
ビジネスマンおすすめの資格
では、ビジネスマンがとっておきたい、知識をつけておきたい『資格』はどんなものがあるのでしょうか?ここでは、それらを厳選し、5つをリストアップしました。『資格』試験を知るきっかけとしても参考にしてもらえればと思います。
中小企業診断士
「中小企業診断士」は、経営分野唯一の国家資格であり、主に経営コンサルタント志望の人が取得する『資格』です。2016年には、ビジネスマンが取得したい『資格』ランキングトップ1を獲得し、多くの人が注目している『資格』と言われています。
中小企業診断士トップに 取得したいビジネス関連資格 本社など調査 やはり英語、簿記上位 | 日本経済新聞 2016年1月12日:
http://www.nikkei.com/article/DGKKZO95983880R10C16A1TQ4000/
この「中小企業診断士」のおすすめポイントは、企業経営 (経営理論 / 組織論 / マーケティング) にとどまらず、経済学 (ミクロ経済 / マクロ経済)、会計学 (財務会計 / 管理会計)、経営法務 (会社法 / 知的財産権 / 民法一部) など、多くの分野を体系的に学ぶことのできる点です。『資格』取得に必要な学習科目は、「経済学・経済政策」、「財務・会計」、「企業経営理論」、「運営管理 (オペレーション・マネジメント)」、「経営法務」、「経営情報システム」、「中小企業経営・中小企業政策」の7科目であり、『資格』取得に必要な時間は、約1,000時間ともいわれ、「公認会計士」や「税理士」などに次ぐ難関資格の一つともいわれています。
ファイナンシャルプランナー(FP技能士):3級/2級
「ファイナンシャルプランナー(FP技能士)」は、すべての人がもっておくべき『資格』であると考えています。これは、『資格』の取得というよりは、その過程で学ぶことが財産であり、税金をはじめとしたお金に関することや不動産など生活に密着した知識を広く学ぶことができるためです。プロの「ファイナンシャルプランナー(FP技能士)」に相談するとしても、基本的な知識を兼ね備えておくほうが安心ですし、話がスムーズにいきます。
「ファイナンシャルプランナー(FP技能士)」は、年に3回実施されている国家資格です。具体的な試験範囲は、「ライフプランニングと資金計画」、「リスク管理」、「金融資産運用」、「タックスプランニング」、「不動産」、「相続・事業承継」の6項目です。試験範囲は広いですが、求められる知識は深すぎるものではないため、多くの時間を費やすことなく、『資格』を取得できると思います。
日商簿記検定:3級 / 2級
おそらく日本でもっとも有名な公的『資格』試験です。就職・転職にも有利に働きやすいといわれています。「簿記」は会計学のなかでも、日々のやり取りを帳簿に記入することに特化したものです。簿記は帳簿記入のことであり、経理の人にとっては特に日々の業務に密着した知識であると思います。
「簿記」は、日常の業務というよりは、常識の一つとしてビジネスマンがおさえておきたいものの一つです。やはりお金の流れを知っておくことは重要なことで、むしろそのために企業は活動しているのです。3級は商店規模の会計、2級は企業の会計、1級は大規模な企業の会計を学びます。2級まで取得していれば、「簿記」の基礎は知識としてはおさえられたといっても問題はないでしょう。
応用情報技術者試験
情報系、いわゆるハードウェア/ソフトウェアエンジニアのための国家資格です。エンジニアに必要な情報リテラシーを学ぶことができます。なかには、プログラミングの出題もあります。
この『資格』をおすすめする理由は、ビジネスマンはプログラミングをしないと思いますし、する必要もないと思います。しかし、今後の社会は情報社会です。プログラミングといった技術的なことはできなくても、情報リテラシーはつけておく必要があるのです。「応用情報技術者試験」は難易度が高いため、「ITパスポート」、「基本情報技術者試験」の順に、知識をつけていくとはかどりやすいと思います。
TOEICテスト:スコア870
いわずと知れた英語の国際資格です。今後ビジネスのグローバル化が進むなか、避けては通れないものが英語能力の向上です。TOEICテストは、リスニング/リーディングといったインプットに特化したテストであり、スピーキング/ライティングといったアウトプットのテストではありません。しかし、リスニング/リーディングももちろん重要な要素で、たとえば、TOEICテストのスコアが300点で、英語をしゃべれると言ってもも疑いますよね?仮に英語を話せていたように見えても、そもそも英単語とか英文法とか大丈夫なのだろうか?と疑問に思います。
ネイティブスピーカーでも、TOEICテストは900点前後はとれるともいわれていますので、そこまでとっておくことは重要なことです。スピーキング/ライティングも併せて訓練すればベストです。少なくともスコア900はほしい気もしますが、著者がスコア870で偉そうなことは書けないので、スコア870としました笑。