『証券外務員試験』を受験することを本ブログにもこれまで記載していましたが、その結果のご報告です。実は、先月・先々月に『証券外務員試験(第一種・第二種)』にそれぞれ一発合格しました。そのため、その『証券外務員試験』までの道のりを自分のための備忘録という意味も込めて合格体験記として記載しておきます。本ブログで参考にできるところは、ぜひ盗んでご自身の学習に役に立ててもらえればと思います。なお、試験の概要や日程などは、本ブログの末尾にまとめて記載しています。
合格までに必要な学習期間
自分が本格的に学習した期間は、2015年12月~2016年2月の約3か月間でした。もちろん、第二種を受ける1月までは、第二種の出題範囲に関する学習を行い、第一種を受けた2月までは、第一種の内容を中心に第二種を含めた出題範囲全体を学習しました。
ただ、他の資格試験と同時進行だったため、この学習期間に関してはもっと短くできることと思います。もちろん確保できる時間にもよりますが、第二種については、1か月もあれば学習できる分量でしょう。第一種に関しては、第二種の出題範囲+αであり、第二種までの出題範囲に比べるとαはそれほど範囲は広くないので、第二種の学習期間+数週間もあれば問題ないと思います。そのため、知識ゼロの状態から合格に必要な知識を身につけるまで、約1か月半~約2か月とみてもらえれば十分でしょう。
一連の学習方法
学習方法としては、『証券外務員試験対策テキスト』+『証券外務員試験対策問題集』のインプット+アウトプットを繰り返し行いました。やはり出題範囲が膨大なので、自分の頭に染みつけるスタンスで立ち向かうほうがよいかもしれません。具体的な方法としては、以下の手順を実行することです。
(1) 『テキスト』を一通り読み切る:
最初は、何が何だかさっぱりだと思います。わかるところはきっちりインプットしますが、ここでの大きな目的は、『証券外務員試験』に必要な知識の全体像を把握すること。細かい知識は読み飛ばしても問題はありません。ここでは、時間をかけすぎないこと&重要箇所にマーキング(要蛍光ペン)しておくことがポイント。
(2) 『問題集』を一通り解き切る:
『証券外務員試験』に合格することが目的ですので、しっかり知識が定着しているのかを知る必要があります。しかし、ここでは、どのような問題がどのような形式で出題されるのかを知ることが大きな目的です。もちろんわかる部分やちょっと考えればわかるような部分はしっかり吸収しておきましょう。なお、問題集を解くときはできなかった問題をチェックしておきます(印をつけておくなど)。
この(1)(2)を一通りやってみて自分が感じたことは、「問題本文に書かれている言い回しが難しい」ことと「試験範囲が膨大すぎて読み切るだけでも大変だった」ことです。しかし、新しい知識を得るときは、いつでもそんなものです。ここでへこたれていはいけません。一通りできたら、次のステップへと進みます。
(3) 『テキスト』を一から読み直す:
2回目は1回目で理解しきれなかった部分や問題集を解いて頭に入っていなかった部分が浮き彫りになるので、とても有意義なことなのです。むしろ、今から学習が始まったといっても過言ではありません。もちろん、重要箇所にマーキングすることも忘れずに。
(4) 『問題集』を解き直す:
問題集でチェックのついた部分のみをまた解き直します。これには、2つ理由があります。まず、やはり再度全部解くのは体力的にも精神的にも負担がかかるしバテてしまっては元も子もありません。また、1回目でできなかったところを重点的に訓練できるという利点もあります。
(5) 『テキスト』『問題集』をやりまくる:
テキストの項目のうち、理解しきれていない項目をすべて重点的に読み込みます。また、理解している項目に関しては、マーキングしておいた重要箇所のみを読みます。ここまで読み込めば、面白いほど問題が解けるようになっていると思います。試験に合格するまでは、自分のバイブルだと思ってテキストを肌身離さず読み込む姿勢が大切です。ちなみに、テスト1週間前は、問題集は解かずに、ひたすらテキストの内容を復習し、抜けている箇所は再度インプットしていました。やはりテキストの内容がしっかり頭にインプットされていることが重要だからです。
試験の概要と日程
『証券外務員試験』は、外務員になるための資格試験です。言ってみれば、自動車の運転免許を取得するための筆記試験のようなものです。実際の試験もそのような印象を受けます。日程に関しては、自分が受けたい時にいつでも受けられるため、これといった日程はありません。しかし、受験が平日限定であることと、1週間先以降の試験でなければ試験予約ができないことには注意が必要です。また、万が一試験不合格だった場合には、その先1か月間は試験の再受験をすることが禁じられています。
試験は、パソコンを用いて実施されます。パソコンスクールが試験会場になることが多いと思います。出題形式については、『○×選択式問題』と『多肢選択式問題』が混ぜこぜで出題されます。また、自信のない問題をチェックするためのボックスがあったり、テストの最後に問題と回答の一覧が表示されたりするので、回答の見直しがしやすい設計になっています。そのため、解ける問題からどんどん解いていくことも容易にできます。試験結果は当日試験終了後に手渡しされます。「外務員資格試験受験結果通知」という紙切れ一枚をもらい、「70%以上の得点であったことをお知らせします。」という文言があれば、合格になります。一見「外務行為はできません。」が先に目が入ってしまうので、心臓に悪いことは言うまでもありません(受験するとわかります)。
最後に、自分が利用した『テキスト』『問題集』を紹介しておきます。ただ、第一種の『テキスト』『問題集』は、第二種のそれらの内容をそのままコピペしているので、第一種まで取得する予定の人は、いきなり第一種のものを購入することをおすすめします。完全に中身が重複します。皆さまの合格を祈願しています。