(引用元:https://www.c-colors.co.jp/products/detail.php?product_id=407)
2015年11月4日、『日本郵政グループ』3社の『日本郵政』(6178)、『ゆうちょ銀行』(7182)、『かんぽ生命保険』(7181)が東証一部に上場します。なお、『ゆうちょ銀行』と『かんぽ生命保険』の2社は、『日本郵政』の子会社です。
いよいよ明後日に迫った、『日本郵政グループ』3社の上場ですが、多くの投資家の方々が気に掛けていることと思います。当ブログ『ネットニュースJP.com』では、これら3社の上場前にこれまで明らかになっている情報を整理したうえ、これら郵政株が買いなのかどうかを考えたいと思います。
『日本郵政グループ』3社同時上場
『日本郵政』は、日本政府が100%の株式を保有しており、日本政府は、2015年から2022年にかけて、3回に分けて保有株式を売却することを明らかにしています。これは約4兆円分の株式といわれていて、この売却した利益を東日本大震災の復興資金などに充てるといわれています。『ゆうちょ銀行』と『かんぽ生命保険』の2社は、親会社である『日本郵政』がともに100%の株式を保有しており、『日本郵政』は、この2社の保有株式を一部売却する予定です。
『日本郵政グループ』3社合計で、時価総額が12兆円は超える見込みで、1987年のNTT上場時に次ぐ規模といわれています。なお、以下の表は、『日本郵政グループ』3社の情報を簡単にまとめたものです。
日本郵政 | ゆうちょ銀行 | かんぽ生命保険 | |
時価総額(見込み) | 6.1兆円 | 5.2兆円 | 1.3兆円 |
純資産 | 15.4兆円 | 11.5兆円 | 2.0兆円 |
純利益 | 3700億円 | 3200億円 | 840億円 |
大株主 | 日本政府 | 日本郵政 | 日本郵政 |
初値(売り出し価格) | 1400円 | 1450円 | 2200円 |
購入単位 | 100株 | 100株 | 100株 |
最低売買代金 | 14.0万円 | 14.5万円 | 22.0万円 |
郵政株は買いか待ちか
『日本郵政グループ』3社のうち、どの銘柄が狙い目なのでしょうか?そもそもこの郵政株は買いなのでしょうか?やはり判断は難しいところですが、新規公開株(IPO)ということで、利益確定売りはもちろんあると思いますし、日本政府の3回売り出しの影響も少なからず考えられると思います。高値で買ってしまうことのないように、押し目を狙うほうが良いかもしれませんね。そもそも、新規公開株(IPO)の上場直後はどのようになるのか予測がしづらいです。
なお、『日本郵政グループ』3社の応募倍率は、『日本郵政』と『ゆうちょ銀行』が約5倍、『かんぽ生命保険』が約15倍と明かされています。また、親会社の『日本郵政』は、子会社である『日本郵便』の赤字の影響を大きく受けており、他2社に比べて企業価値は劣るとの見方もあるようです。このことからも、『日本郵政』のみ仮条件から売り出し価格が決定するのが遅かったという説もあります。
実際どのように株価に影響するかは未知数なので、郵政株を買うのを様子見したり、購入株数を減らしたりして慎重に取引するほうが良いかもしれません。購入する場合には、押し目を狙うほうがよいでしょう。