2014年から2015年にかけて、原油価格が大暴落を起こし、原油安の状態が続いています。東京株式市場では、この原油安の影響が企業の業績の追い風となる銘柄も存在しており、株価を大きく左右する要因となっています。そのこともあり、この一連の原油安は、多くの投資家の注目を集めています。原油安の状況下での注目銘柄は、主に空運やパルプ・紙といわれています。特に、空運では、日本航空(9201)とANAホールディングス(9202)の株価上昇が顕著であり、パルプ・紙を扱う日本製紙(3863)なども買われています。以下の図は、日本航空(9201)のこれまでの1年間の日足の株価チャートを示したものです。もちろん株価の波はありますが、これまで1年間株価は上昇を続け、1.5倍まで上がっていることがわかります。
2015年10月28日は、原油価格が再び大幅に下落しました。これは、米欧で軽油などの在庫が高水準にあることが大きな理由であり、そのことから、再び原油安に陥ることが懸念されたためのようです。しかし、原油相場はボックス相場で推移するとの見方もあり、原油の価格はリバウンドする可能性もあります。原油安に関する銘柄を運用するならば、もちろん今後の原油に関するニュースには敏感になっておく必要があるでしょう。なお、以下の図は、WTI原油価格連動型上場投信(1671)の1年間の日足の株価チャートを示しています。
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