(出典:http://www.nippon-foundation.or.jp/)
災害救助犬とは
2011年3月の東日本大震災や、2013年9月の埼玉での竜巻発生など、日本は多くの自然災害に悩まされています。そのこともあり、『災害救助犬』は人命を救うために重要な役割を担っています。『災害救助犬』について、最近テレビでよく報道されるようになりましたが、まだまだこの『災害救助犬』のことがあまりよく知られていないことも事実です(※『災害救助犬』は、2015年10月31日に日テレ系バラエティ番組『世界一受けたい授業』でも特集される予定です)。
『災害救助犬』は、地震、土砂崩れ、台風をはじめとした災害発生時に、がれきや土砂などに埋もれて行方不明となってしまった人々を優れた嗅覚を用いて捜索・救助にあたる犬のことをいいます。『災害救助犬』として認定されるには、さまざまな特別な訓練が必要であり、この訓練を開始してから『災害救助犬』の認定審査に合格するまでの期間は、早くても1年以上かかることが一般的であるといわれています。さらに、この認定期間は決まっていて、その認定期間が過ぎてしまった場合には、災害救助犬の認定審査を再受験する必要があるのです。
『世界一受けたい授業』(2015年10月31日) 番組内容:
かわいい小型犬も災害救助犬として活躍!!災害救助犬の訓練現場に潜入▼東日本大震災で活躍したレイラが活動後に負った致命的な後遺症とは?▼カテーテル手術症例数日本一の凄いドクターが登場!その数、なんと年間3000件!?ふさがった血管を広げるバルーン治療法!心臓の血管詰まりをドリルで削る最先端手術とは?▼番付でわかる江戸時代のランキング!庶民に親しまれた大人気スイーツとは?江戸時代にみんなが憧れた職業は(引用元:http://tv.yahoo.co.jp/program/9187600/)
災害救助犬になれる犬種・血統とは
『災害救助犬』に認定される犬種や血統は限られているわけではなく、この『災害救助犬』になるために重要なことは、犬の性格・能力とされています。しかし、『ジャーマン・シェパード』『ベルジァン・マリノア・シェパード』『ラブラドール・レトリバー』『ゴールデン・レトリバー』などの警察犬や牧羊犬が、『災害救助犬』として向いている傾向が強いようです。一方で、小型犬であれば、これらの大型犬では容易に通ることのできないような場所でも捜索・救助が可能です。
なお、『災害救助犬』には、それを管理する組織が存在しています。その組織として、全国災害救助犬協会 / ジャパンケネルクラブ / 日本救助犬協会 / 日本レスキュー協会の4つの団体がよく知られており、主に『災害救助犬』の育成や派遣を行っています。また、それとは別に犬の保護や里親譲渡などの活動を行っている組織もあるようです。
まとめ
『災害救助犬』は、自然災害が発生したときに、私たちの命を助けてくれる大切な役割を担っています。東海周辺などで大地震が起こる可能性があったり、富士山が噴火するおそれがあったり、日本はこれからさまざまな自然災害が発生する可能性があります。そのためにも、私たちは『災害救助犬』のことについて深く知っておき、彼らのことを積極的に理解しておく必要があるのではないでしょうか?