(出典:http://yasuda-todai-2011.briefing-paper.com/)
就活において、やはり『高学歴』であるに越したことはないです。大企業からベンチャー企業まで、さまざまな規模の企業においても、また、さまざまな業界・業種においても、『高学歴』というだけで周りに比べて優位な立場にいるというのは間違いありません。就活において、『高学歴』ならどこでも受かるといわれるくらいです。しかし、この『高学歴』な人でも就活に失敗してしまい、落ちてしまう人がいることは事実なのです。
では、『高学歴』にも関わらず、どのような人が就活に失敗し、落ちていってしまうのでしょうか?ここでは、『高学歴』ということで、WebテストやSPIはクリアしていると仮定して、就活に失敗する・落ちてしまう5つのパターンを挙げ、それを改善するための方法を具体例と合わせてみていきます。これは『高学歴』に限ったことではなく、就活において一般的にいえることばかりです。むしろ、『高学歴』は関係のないことで、就活において基本的なことがただ単にできていないからともいえます。しっかりと心に留めておきましょう。
1. 会話ができていない、話に首尾一貫性がない
『高学歴』で勉強が得意でも、コミュニケーション能力は別の問題です。就活の面接において、自分の話したいことをわかりやすく、かつできるだけ端的に伝えることが重要です。ここで大事なのは、”話す”ことではなく、”伝える”こと。原稿に書いたような内容をただ単に音読しているだけではダメなのです。さらに、面接の時間のなかで、この”伝える”ことは、必ず首尾一貫している必要があります。たとえば、「テニスが好きで、中学時代にはテニスをしていました」「高校時代は、バスケットボールをしていました。それはバスケットボールが好きだからです」と言ったら、何が好きなのかよくわからないですよね?この場合、「私は、チャレンジを大切にしています。中学時代はテニス、高校時代はバスケットボール…」のほうが断然マシなのです。話す内容には、必ず首尾一貫性をもたせましょう。
2. 熱心さが伝わらない、目を見て話していない
ずっと面接官の目を見て話すのは、少し恥ずかしいことであり、ただでさえ緊張しているのに、より緊張してしまうかもしれません。その気持ちはわかりますが、しっかりと面接官の目を見て話すことを心がけましょう。これによって、受けている企業に対する自分の熱心さを伝えることができますし、しっかりとコミュニケーションができることをアピールすることができます。会話において、相手の目を見て話すことは、コミュニケーションの基本ということを肝に銘じておきましょう。もちろん、たまに視線を外すことは問題のないことなので、自然で適切なタイミングで視線を外しましょう。適切なタイミングで視線を外すというのは、自分の最も言いたいことを言うときに、視線を外すのはウソをついているみたいですよね?そのような大事なときには、しっかりと目を見て話しましょう。
3. 志望動機が薄い、あからさまに第一志望ではない
第一志望の企業は、その名の通り第一志望であって、だれでも一社しかありません。そのことは悪いことではありませんし、むしろ当たり前のことなのです。面接官もそれをわかっています。なぜならば、面接官もかつては就活をしていて、同じように面接を受けていたからです。ここで重要なことは、第一志望でなくても、第一志望であるとしっかり言うこと、そして、それを裏付ける志望動機を準備することです。大抵、第一志望であるといってもそれを裏付ける志望動機が薄いとウソをついていることがすぐにバレてしまいます。たとえば、飲食業界である企業に対して「御社が第一志望です」「なぜなら、飲食店でこれまでアルバイトとして働いており、飲食店で働くことにひじょうに興味があるからです」と話すと、「でも、数ある飲食店のうち、なぜ弊社が良いと思ったのですか?」となってしまい、この質問に応えられないと落ちてしまいますよね?この例はひじょうに簡単ですが、このようなことが起こりかねません。志望動機は、第一志望を裏付けるための重要な材料であり、念入りに準備する必要があります。
4. 具体性がない、信ぴょう性が薄い
本に書かれたことをただ暗記してしゃべっているような薄っぺらいことでは、その人のイメージがわきにくいのです。イメージがわかないだけでなく、むしろ胡散臭いと思われてしまうかもしれません。話に具体性をうまくからませてあげましょう。たとえば、「私は、周りをまとめることが得意です」と言われても、それを聞いている面接官は「へー」にしかならないです。話に具体性を持たせてあげることで、この周りをまとめることの得意さをアピールする必要があります。「生徒会長を務め…という成果をえられました」など、そのアピールポイントを裏付ける具体的なエピソードを追加してあげましょう。これにより、その人のイメージがつきやすいだけでなく、話を聞いているうちに面接官も気になるポイントが出てくるので、話が弾みやすくなります。
5. エピソードが古過ぎる
よくあるのはこのパターンです。一見何の問題もなさそうに感じますが、エピソードが古過ぎるのです。就活の面接として話をしているのに、「中学校や高校の話を引き合いに出されても」となります。これまで、この記事『『高学歴』なのに就活失敗・落ちるパターン5選』で挙げてきた上記の例に、皆さん気づきましたでしょうか?たとえば、「私は、周りをまとめることが得意です」と言って、高校でのエピソードの話をすると、「え?大学では?」という話になりかねません。実際に大学くらいのエピソードで勝負することがベストであると思います。もし、高校のほうが優れているエピソードがあるならば、大学でもそのエピソードに関連することを「続けています」などと、現在進行形にしたほうが良いでしょう。
まとめ
いかがでしょうか?『高学歴』の人でも、面接は難しいと感じる部分はあると思います。『高学歴』なのに就活失敗・落ちる人は、面接が苦手な人が多いと思います。なぜならば、いかに自分を売り込むかということが問題であり、ペーパーテストとは全く異なるからです。緊張感のある面接で、自分の思うように実行に移すのも難しいかもしれません。実際、これらすべてのことを網羅しても100%受かるという保証はないのですし、しっかりと自分で考えて参考にできることを取捨選択する姿勢のほうが良いと思います。
『高学歴』の人は、[1]持頭が良い、[2]努力家である、のどちらかに該当する人が多いと思います。多くの企業で採用されるポテンシャルはもっています。面接官の立場で物事を考えて、自分の面接のスタイルを客観的に見てみるのも良いかもしれません。そういう意味では、面接は相手の立場で考えるという練習の場なのかもしれません。