TOEICスコア600点前後の勉強法
英語に対する苦手意識も・・・
TOEICスコアが600点前後で伸び悩んでいる人は、簡単な英語だと理解することはできるものの、その一方で英語に対する苦手意識を少なからずもっている人もいるのではないかと思います。一つの節目といわれる730点を目標に頑張っている人も多いことでしょう。
基本の定着と機会の増加
自分がおすすめする勉強法は、文法や構文を重点的に復習しつつ、日常的に英語に触れる機会を増やすことです。それだけでなく、もちろんTOEICテストそのものに対する勉強も必要でしょう。以下の記事『TOEICのスコア別勉強法 [500点編] | ネットニュースJP.com』で紹介した勉強法と基本的な段取りは一緒です。英語の基本を着実に身につけて、自信をもって答えを選べるようになりましょう。やはり、英語そのものを勉強することは少し骨の折れる作業になるかもしれませんが、この努力は今後700点、800点をとるときに必ず実を結びます。なぜならば、700点・800点のような高得点を取るためには、一つの小さなミスの連続が大きな影響を及ぼします。文法や構文もまたしっかりとマスターしなければならないのです。今のうちに、自分にとって何ができていて何ができていないかを整理・整頓しておき、自分の英語に対する問題点をクリアにしておきましょう。
3方向からの英語の勉強
自分は、TOEICスコア605点から、約3か月という期間で700点を取得することができました。その勉強法を以下にまとめています。そのとき、以下の3つのことを意識して勉強してきました。この記事『TOEICのスコア別勉強法 [600点編]』では、これらのことについて一つ一つ見ていきます。なお、自分は、日常的に20分~40分の勉強をしていただけなので、忙しいサラリーマンや学生でもやり遂げられることであると思います。
- 英語の勉強:中学英語・高校英語の総復習
- 英語への慣れ:日本語・英語のリスニング
- TOEICテストの勉強:TOEICテストスコア別対策
英語の勉強:中学英語・高校英語の総復習
自信をつけるために
自分のおすすめする勉強法は、高校英語を重点的に復習することです。なぜならば、TOEICテストは、高校レベルまでの知識で十分といわれているからです。そのため、この高校英語をしっかりと定着させます。これは、TOEICスコア600点前後の人がそのレベルまで達していないからではなく、むしろ自信をつけるためです。忘れている文法や構文があった場合には、この機会にしっかり復習しておきましょう。
総合英語Forestがおすすめ
自分の場合は、『TOEICのスコア別勉強法 [500点編] | ネットニュースJP.com』において紹介した、『中学校3年間の英語を10時間でやり直す本』と『高校3年間の英語を14時間でやり直す本』の総まとめとして、『総合英語Forest』を一通りやりました。分厚すぎて途中ダレそうになりましたが、1か月ほどかけてコツコツ復習しました。実は、自分が高校生のときにも、この『総合英語Forest』をやっていましたが、正直まともに読んだのはこれが初めてでした。Editionが変わっていることと、新鮮な気持ちでやりたいこともあり、新しい『総合英語Forest』を購入して頑張りました。『総合英語Forest』の良い点は、ただ単に英語を勉強するだけでなく、生きた英語を学ぶことができるところです。たとえば、”will”と”be going to …”は異なることは知っていますか?両方とも未来のことを表す助動詞であることに違いはないのですが、”will”はとっさな出来事に使われ、”be going to …”は、もともとのその予定だったというニュアンスの違いがあるのです。具体的には、食事の帰り際に、「私が払います。」というときには、”Will”が使われます。ここで、”be going to …”を使うと、初めからそのつもりだったというかんじになってしまうのです。そのような生きた英語がコラムとしてところどころ書かれているため、とても役に立ちます。
英語への慣れ:日本語・英語のリスニング
集中力の養成にも
自分の経験から言ってしまうと、TOEICスコア600点前後にいる人は、おそらくなるべく英語を聞きたくない人が多いと思います。それは、苦手意識という思い込みからどうしても来てしまうものなので仕方のないことで、現段階ではまったく問題ではありません。ただ、今後スコアをあげていくうえで、英語を聞きたくないというわけにはいかないのです。
自分は、普段の英語の勉強とは別に、通勤の電車のなかで30分ほど英語を聞いています。自分がTOEICスコア485点のときは、正直まったく聞きたくはありませんでした。しかし、無理やり英語を聞いてました。人間は無理やりその環境に身を置かれると、その環境に適応できるので(自分の経験)、いつしかその無理やり英語を聞かなければいけない状況をいかに楽に乗り超えるかを身体で考えます。そのとき、英語を聞けるようになれば楽になるのではと考えます。なお、英語は聞き流しては意味がないです(疲れたときはたまに聞き流して良いです)。一度頭で英文を組み立てる、どんな構文か、どんな単語が使われているか、なんでも良いので考えて聞くことがとても重要です。正直、最初はつらいと思います。なので、はじめは毎日数分でも良いので、英語を聞くことをクセにすることがポイントです。時間は徐々に長くしていけば良いのです。やる気を維持できるペースで進めてください。この英語を聞く習慣をつけることにより、TOEICでは長い問題を解くときに必要な集中力や、英語をどのように使うかのイメージを身につけることができます。
おすすめの参考書の紹介
では、どんな英語の教材が良いのでしょうか?自分は、以下の英会話の教材を使っていました。スコアがあがっても継続して利用することをおすすめします(スコアが825点の今でも利用しています)。旅行先やビジネスでも利用できる英会話が、日本語と英語で収録されていて、なおかつ”使える英語”ばかりであるため、モチベーションが上がります。この手の書籍は、10冊以上もっていますが、おすすめの4選をピックアップしました。なお、これらの書籍のCDは、だいたい3~5時間分は、ひたすら流すことができます。自分は、書籍そのものは一切使わずに、iPodに入れてシャッフルで聞いています。数か月置きに、書籍をかえて聞いています。
TOEICテストの勉強:TOEICテストスコア別対策
問題への慣れは必須
TOEICテストでスコアを取得することが目的なのですから、TOEICの問題に慣れておくことは必須です。ただ、一度に多くの問題を解くことは現実的ではありませんし、それこそ骨の折れる作業です。ましてや、TOEICに慣れていない状態で一度に多くの問題を解くことは、のちのちバテて勉強が続かなくなってしまうおそれもありますし、何より効果的・効率的な学習が見込めないのです。
コツコツ対策をするために
自分が当時利用した教材は、以下のものです。『毎日ミニ模試TOEICテスト―リスニング編』は、リスニングがあまりにも苦手であったため、毎日短時間で勉強できるミニテスト形式のものを選びました。次に、これまでミニテスト形式のものばかりをやってきたため、『CD付 改訂版 3週間で攻略 TOEIC(R) テスト730点! (残り日数逆算シリーズ)』を購入し、はじめてTOEIC用の教科書をやってみました。テストが近いときには、テストの感覚を取り戻すため、これまでのシリーズをやり通してきた、『TOEIC TESTレベル別問題集700点突破 リスニング編』と『TOEIC TESTレベル別問題集700点突破 リーディング編』も解きました。これらは、600点前後のスコアの人だけでなく、スコア別にリスニング編・リーディング編が出版されているため、どのスコアの人にもおすすめなシリーズです。一日5分~10分だけでも、継続して勉強するクセを付けることが重要です。自分は、これら4冊の書籍を解いて、TOEICテストに挑みました。
前回の『TOEICのスコア別勉強法 [500点編] | ネットニュースJP.com』と同様に、これらの書籍がすべて完了したら、自分はそれらをもう一度解き直しました。一冊終わってからすぐに解き直すと、はっきりと答えを覚えているため、すべて解き終わってから解き直すことが一番おすすめです。学んだことを定着させましょう。ちなみに、自分は2周目は、一度問題を解いているので、1周目よりも数倍多くの問題を解くことを心がけました(時間短縮もかねて。でも、一問一問大切に)。
英語の勉強の管理:TOEICの定期受験とスコアのグラフ化
最後に、英語の勉強というよりは、その管理についてです。TOEICのスコアをエクセルで、表・グラフ形式で管理しましょう。これにより、どのくらい伸びているか、どのくらい落ちてしまったかが視覚的に判断することができますし、スコアが伸びることで、モチベーションが上がります。とてもおすすめな方法です。
上記のように本気で勉強をする前に、TOEICテストを一度受けてみましょう。自分の英語力の底値を知ることは重要なことです。スコアが見込めてからではダメです。なぜなら、自分で頑張って勉強してから受けて、自分の英語力より少し高いスコアを取れても、次が上がりづらく(下手をすると下がることもある)、モチベーションを維持することが難しいです。また、TOEICは短いスパンで定期的に受けてください。これは、試験に慣れること、勉強のモチベーションを維持することにおいて、重要なことなのです。