TOEICスコア500点前後の勉強法
まずは気持ちづくりから
TOEICスコアが500点前後で伸び悩んでいる人は、英語に対する苦手意識をもっていると思います。おそらく自分の英語力に自信のない人も少なくはないと思います。しかし、それは自分の能力が低いからというわけではなく、まだスコアをあげるためのスタート地点に立てていないだけなのです。やはり根本的な英語力の向上は必要不可欠なため、英語そのものを勉強することは少し骨の折れる作業になるかもしれませんが、あきらめないでやり通す意志・決意があれば、その結果は必ずスコアとして表れ、努力が報われる日が来ることでしょう。そして、そのときの達成感・解放感は気持ちの良いものです。ちなみに、自分は、TOEICスコア485点から、約4か月で700点を取得することができました。正直なところ、スコアが思うように伸びず、心が折れそうになることもありました。英語を勉強することを習慣化し、日々の英語に対する気持ちづくりから始めることをおすすめします。
3方向からの英語の勉強
以下に、500点前後における具体的な勉強法をまとめています。自分は、『英語の勉強』『英語への慣れ』『TOEICテストの勉強』の3つを意識して勉強してきました。なお、自分は日常的に20分~40分の勉強をしていただけなので、忙しいサラリーマンや学生でもやり遂げられると分量であると思います。また、上記の3つの勉強法のほかに、英語に対する気持ちづくりという点で、『英語の勉強の管理』をしっかり行いましょう。
- 英語の勉強:中学英語・高校英語の総復習
- 英語への慣れ:日本語・英語のリスニング
- TOEICテストの勉強:TOEICテストスコア別対策
英語の学習:中学英語・高校英語の総復習
できることとできないことの整理・整頓
自分がおすすめする勉強法は、中学英語・高校英語を一から総復習することです。これは、TOEICスコア500点前後の人がそのレベルまで達していないからと言いたいのではなく、むしろ自信をつけるためと思ってください。少なからず忘れている文法や構文があるかもしれませんが、それはその機会にしっかり復習しておきましょう。自分の場合は、忘れている文法や構文があるかもしれないと思い、プライドを捨てて、一から勉強し直しました。
24時間で学生時代の英語をやり直す
そのとき自分が利用した教材は、以下の『中学校3年間の英語を10時間でやり直す本』と『高校3年間の英語を14時間でやり直す本』です。今では、こんなにも簡単で素早く中学英語・高校英語を復習できるツールがあるのかと感心したことを覚えています。中学英語・高校英語の基本的な部分はほとんど網羅しているので、一から総復習するにはとてもおすすめの書籍です。ちなみに、本当にそれぞれ10時間前後で復習することができます。
英語への慣れ:日本語・英語のリスニング
集中力の養成にも
自分の経験から言ってしまうと、TOEICスコア500点前後にいる人は、おそらくなるべく英語を聞きたくない人が多いと思います。それは、苦手意識という思い込みからどうしても来てしまうものなので仕方のないことで、現段階ではまったく問題ではありません。ただ、今後スコアをあげていくうえで、英語を聞きたくないというわけにはいかないのです。
自分は、普段の英語の勉強とは別に、通勤の電車のなかで30分ほど英語を聞いています。自分が485点のときは、正直まったく聞きたくはありませんでした。しかし、無理やり英語を聞いてました。人間は無理やりその環境に身を置かれると、その環境に適応できるので(自分の経験)、いつしかその無理やり英語を聞かなければいけない状況をいかに楽に乗り超えるかを身体で考えます。そのとき、英語を聞けるようになれば楽になるのではと考えます。なお、英語は聞き流しては意味がないです(疲れたときはたまに聞き流して良いです)。一度頭で英文を組み立てる、どんな構文か、どんな単語が使われているか、なんでも良いので考えて聞くことがとても重要です。正直、最初はつらいと思います。なので、はじめは毎日数分でも良いので、英語を聞くことをクセにすることがポイントです。時間は徐々に長くしていけば良いのです。やる気を維持できるペースで進めてください。この英語を聞く習慣をつけることにより、TOEICでは長い問題を解くときに必要な集中力や、英語をどのように使うかのイメージを身につけることができます。
おすすめの参考書の紹介
では、どんな英語の教材が良いのでしょうか?自分は、以下の英会話の教材を使っていました。スコアがあがっても継続して利用することをおすすめします(スコアが825点の今でも利用しています)。旅行先やビジネスでも利用できる英会話が、日本語と英語で収録されていて、なおかつ”使える英語”ばかりであるため、モチベーションが上がります。この手の書籍は、10冊以上もっていますが、おすすめの4選をピックアップしました。なお、これらの書籍のCDは、だいたい3~5時間分は、ひたすら流すことができます。自分は、書籍そのものは一切使わずに、iPodに入れてシャッフルで聞いています。数か月置きに、書籍をかえて聞いています。
TOEICテストの学習:TOEICテストスコア別対策
問題への慣れは必須
TOEICテストでスコアを取得することが目的なのですから、TOEICの問題に慣れておくことは必須なことです。ただ、一度に多くの問題を解くことは現実的ではありませんし、それこそ骨の折れる作業になってしまいます。ましてや、TOEICに慣れていない状態で一度に多くの問題を解くことは、のちのちバテて、勉強が続かなくなってしまう恐れもありますし、何より効果的・効率的な学習が見込めません。
コツコツ対策をするために
自分が当時利用していた教材は、『TOEIC TESTレベル別問題集500点突破 リスニング編』と『TOEIC TESTレベル別問題集500点突破 リーディング編』です。これらは、スコア別にリスニング編・リーディング編が出版されているため、500点前後のスコアの人だけでなく、どのスコアの人にもおすすめなシリーズです。一日5分~10分だけでも、継続して勉強するクセを付けることが重要です。また、当面の目標が600点であるため、一歩先の『TOEIC TESTレベル別問題集600点突破 リスニング編』と『TOEIC TESTレベル別問題集600点突破 リーディング編』も続けて解いておくと良いでしょう。自分は、これら4冊の書籍を立て続けに解きました(ここで、ようやくTOEICの問題形式が身に染みてわかりました笑)。ちなみに、これらの書籍は、東進ブックスから出版されているもので、英語講師として有名な、あの安河内哲也さんが書いている書籍です。
500点と600点の書籍がそれぞれ完了したら、自分はそれらをもう一度解き直しました。一冊終わってからすぐに解き直すと、はっきりと答えを覚えてしまっているため、すべて解き終わってから解き直すことがおすすめです。一度学んだことを定着させましょう。ちなみに、自分は2周目は、2~3項目を一度に解き直しました。
英語の勉強の管理:TOEICの定期受験とスコアのグラフ化
最後に、英語の勉強というよりは、その管理についてです。TOEICのスコアをエクセルで、表・グラフ形式で管理しましょう。これにより、どのくらい伸びているか、どのくらい落ちてしまったかが視覚的に判断することができますし、スコアが伸びることで、モチベーションが上がります。とてもおすすめな方法です。
上記のように本気で勉強をする前に、TOEICを一度受けてみましょう。自分の英語力の底値を知ることは重要なことです。スコアが見込めてからではダメです。なぜなら、自分で頑張って勉強してから受けて、自分の英語力より少し高いスコアを取れても、次が上がりづらく(下手をすると下がることもある)、モチベーションを維持することが難しいです。また、TOEICは短いスパンで定期的に受けてください。これは、試験に慣れること、勉強のモチベーションを維持することにおいて、重要なことなのです。